足の裏の多汗
手足の平にびしょびしょの汗をかいている人が最近増えているように思います。
汗をかくのは、脳の体温調節をする中枢からの指示で、交感神経を通じてアセチルコリンによって全身の汗腺が刺激されます。
汗腺は手足に集中していますが、人間では全身に広く分布していて全身から汗がでるようになっています。
体温調節とは無関係にでる汗を冷や汗といいますが、これも交感神経の働きで発汗します。
つまり何かしら活動しようとしている状態、ストレス状態にあるとき交感神経が優位に働きますから、冷や汗が出るときは、ストレス状態が続いているということになります。
手足の平にびしょびしょの汗をかいている人は、強いストレス状態にあるか、自律神経がうまく機能していないと考えられます。
発汗のシステムはまだまだ謎が多いようです。
常態的な冷や汗には、自律神経を整える治療が基本ですが、足の肝経のツボ、特に三陰交より下のツボの刺激も有効です。
汗の問題は、肝経。といって学生時代には教わりましたが、試しに足の親指と人差し指の間を触ってみてください。
痛かったり、違和感があったり、力がなかったりするところがツボですから、よく刺激しましょう。