橋本病(慢性甲状腺炎)
70代女性で橋本病の診断を受け薬物療法をうけている患者さんへの施術について報告します。
初めにおことわりしておきますが、橋本病を治療できたという医学データを比較しての報告ではなく、医師ではない鍼灸師が施術したときに起きた変化を主観的に報告するものでありまして、鍼灸師の方が同じような患者さんを施術されるときにご参考にしていただきたいものです。
橋本病は甲状腺炎ですので首にある甲状腺の右側が特に炎症していました。のどが痛く、常に痰をもち咳をすることもあります。首肩のコリも特に右が顕著でした。
源義堂で行う通常の五臓六腑を調整する施術をすれば普通の肩こり首コリであれば解消するのですが、この方の肩首は一旦ほぐれたのですが、座位にしてみるとまたバンバンに右だけ固まっていました。
この方はうつ症状も軽くあったりして半夏厚朴湯を処方してもらっているそうですが、この肩のコリはうつからくるコリという感じではなく、確かにガチガチで炎症と同じ感覚を受けました。
施術は手の三焦経の前腕部にあるコリへの刺鍼です。このケースでは5か所に短時間の刺鍼を行ったところ、すぐに右肩首コリが解消しました。
1つの症例として参考にしていただき、三焦経を試してみてください。
繰り返しますが、治療効果を保証するものでは決してありませんので、誤解なさいませんように。